つづるgraph

自由につづり、自由に描く。

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どこまでの危険を想定して暮らすべきか。気を張り続けるのはしんどい

2週間前の金曜、

子どもたちの寝かしつけをしながらFUJI ROCK FESTIVALのYouTube配信を楽しみにしていた。

フジロックには行ったことがないけど、私はライブやフェスが好きで、フジロックは憧れのフェスだった。

配信っていっても生配信なわけではなく、過去の出演から厳選された映像が流れるというものなんだけど、週末の小さな楽しみとして少しワクワクしてた。

無事娘たちが寝て、わたしも眠くなったけど気合を入れて起きて、

iPad+イヤホンで、洗濯物をたたみながら(雰囲気も何もないな…)その配信を観始めた。

夫から「帰ります」とのLINE。あと10分くらいで帰ってくるかな(職場が近い)と考えながら引き続き視聴&洗濯たたみ。

すると夫がいつの間にか帰ってきてたらしい。らしい、というのはイヤホンをしてて気づかなかったから。リビングのドアをゴンゴンゴン、と叩いて鳴らしながら「おーい、帰ってきたんやけど」と言う夫に気づいた頃には既にしばらく声をかけた後のようで、「帰ってきたことに気づかないような聴き方をすべきじゃない。片方で聴くとか、音量を下げるとかするべき」と注意された。

って書くと、帰ってきたことに気づいてもらえなくて拗ねてるのか?という印象を受けるかもしれないけど(実はわたしも最初そう感じた)、

夫が言うには「もし今娘たちが泣いたら気づく?不審者が入ってきたら気づく?」と。大人が一人の状態で、家の中で危険なことが起こっても気づかないようなことをするのはいかがなものか、ということらしい。

そりゃそうだ。

でもその時わたしの頭にあったのは苛立ちや怒りで、

「数分ごとに娘たちの泣き声が聞こえないかはチェックしてた。それでも両耳にイヤホンで音楽を聴いちゃだめなのか。子どもが生まれてから数年間、子どもが寝てから夫が帰ってくるまでの間子どもの様子に気を張ってきた。たまに楽しみにしてたものを聴くくらいいいんじゃないか。音量はそんなに上げてない。」と怒濤の反論が湧き出てくる。

これはほぼそのまま夫に言ったけど、やはり夫は一貫して「"家の中の様子がわからない程度"がよくないと言ってる。イヤホンを片方にすればいいだけでしょ。どうせ爆音で聴いてるんでしょ?音量を下げるべき」と、異変があった際気づけるようにしておくべしと説く。

それも確かにそうだ、実際わたしもずっとそうしてきたのだし、いきなり警戒を緩める理由なんてない。イヤホンはカナル型で、音量が大きくなくても周りの音は確かに聞こえにくい。わたし耳の形状的にインナーイヤー型は外れちゃうのでダメなんです。

…と、なんとか自分を納得させて、「これからはあなたが帰ってくるまでは両耳イヤホンはしない」と伝えてふて寝した。

一方昨日は、

楽しみにしていたドラマMIU404の最終回。

いつもはTVerで、大抵深夜に布団の中でひっそり観ていたのだけど、最後くらいリアタイしてみようかなと寝かしつけ後に這い上がってきた。

開始まで少し時間があったので、残っていた洗い物を片づけることにする。せっかくなのでMIU404の主題歌、米津玄師の『感電』を聴いてテンション上げとこうと思いつく。

洗い物してたら聞こえにくいのでイヤホンで。前夫には「片耳にする」と言ったけど、まだ夫から「帰ります」LINEもないしまぁいいかバレないバレない、と両耳で聴く。(だって片耳だと聞こえない音あるもん…)

洗い物開始からほどなくして、ゴンゴンゴンという音。夫が珍しく連絡なしで突然帰ってきた。不意打ちである。「バレちゃった!」とヒヤヒヤ。

夫は口調は穏やかなものの「結構ドンドン叩いたけど」「音量大きいの?」と、やはりよく思っていない様子…

「音量は大きくない。ボーッと洗い物してたから気づかなかった」と言い訳する。実際はボーッとというより、耳に集中しつつも早く洗い物を終わらせるべく急いでて、周りの様子なんて微塵も気にかけていなかった。だって子どもたちは寝付いたばかりで起きる心配はほぼないし、夫が帰ってくるとは思ってなかったし

なんとなくテンション下がってしまって、リアタイは止めて寝ちゃうことにした。(そして寝ちゃったからまだ観てないぃぃぃ)

 

まぁ今回は、一応約束してたことを破ったのはわたしなんだから夫にキレるのはお門違いか。夫もしつこく気にすることなくすぐケロッとしてたし。

モヤモヤ・どこまでの危険を想定しながら暮らすべきか

これらの件に関して、瞬間的には「たまの楽しみにケチをつけられた!」という怒りが湧き出てきたのだけど 、これはただ単に行動を咎められてカッとなってしまっただけ。

わたしがこれまでの数年間どれだけ気を張ってきたか、たまに音楽を聴くことでどれだけ心が解放されているか、そんなとき行動を咎められてどれだけ悲しかったか、

子どもの監督者が自分だけという時間の長さが全く違う夫には話しても完全に理解してもらえることはないと思ってる。それは仕方ない。

 

後になってもモヤモヤするのは、わたしは子どもと一緒にいるときどこまでの危険を想定しておけばいいのか、ということ。

わたしの中では、子どもたちが静かに寝ていて、オートロック付きのマンションで自宅の鍵もかけている、そんな状況で気を張り続ける必要はないと思ってた。

でも夫の言うように、例えば不審者が侵入してもイヤホンで洗い物中のわたしは気づかない。ドアを2枚挟んだ寝室にいる子どもたちに何か起こっても(例えば吐いちゃって泣いてるとかでも)すぐには気づけない。

でもでもそんな可能性の低そうなことに毎日毎日気を張っていられないよというのが本音。夫がいない時間は長い。

 

とはいえ、わたしも今回の夫のように、人の危機意識に対して疑問を持ったり「もっと気を付けるべき」って思ったりすることは割とある。

チャイルドシートはおろかシートベルトすらさせないで子どもを車に乗せている親、車内で子どもを立たせてる親、子どもがぐずったからと車のキーを子どもに渡す親、ヘルメットをかぶらせないで子乗せ自転車に乗せている親、子どもと並んで歩くとき車道側を歩かせる親、公園で子どもから完全に目を離す親…他人だから何も言わないけど、心の中では「ありえない」って咎めたりしてる。

でもわたしは当人じゃないから、その人がどういう考えでその行動をとっているのか、ただ考えなしなのか、いろんな葛藤などを経てそうなっているのか、ましてやこれまでの育児で積み重ねてきた思いなど知らない。知らないのにその時の行動だけ見て「ありえない」って勝手に思ってる。夫と同じことを心の中でしてる。

それを言うかどうかには天と地ほどの違いがあるとはいえ、夫も娘たちの監督者であるわけでわたしに口を出す権利も義務もあるわけで夫が悪いわけじゃない。どこまでの危険に対して備えるべきか、そこが違ったんだろうと思う。

子どもが成長してきて気が抜けてきているのも確か。一旦わたしの感情は抜きにして、ちゃんと考えなきゃな。

(わたしの感情は、ここにちゃんと書いたから大丈夫。)

 

あーー子育てってすごいわ。

ふとわたしの父親が1年単身赴任してたことを思い出したけど、その時の母親すごいわ。

父がひとり東京で羽根を伸ばしてる(ように見える)中、育ち盛りの子ども4人の世話してたんだからね。

長女(わたし)は同人活動にはまって成績爆下がりするわ、長男はたびたび学校で問題起こして呼び出されるわで気が休まらなかっただろうな。

やっぱ長時間労働とか単身赴任猛反対だ。

と同時に、わたしももっと気を引き締めるべきかな…という気もした。

 

さて、まずは台風に備えよ。(既に月曜は休園休校、市の施設の閉鎖決まってる。怖いよーーー)

筆者:あえか(id:AEKA)
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