はてな読書会という、ブログ上の読書サークルをしています。
8月のテーマは、「良い写真ってなんですか」。
課題記事はこちらです。
8月のテーマといいつつ既に9月に入ってしまっていますが、「良い写真ってなんですか」、私なりに考えてみました。
▼既に書かれているマキロさん、はむ子さんの記事はこちら
【私と写真】カメラに興味のない私が考える「良い写真ってなんですか」はてな読書会第5弾! - はやぶさCOFFEE
【はてな読書会】『良い写真ってなんですか』 私の思う『良い写真』について - foto bambini
撮る人が「撮りたい」って思ったものが良い写真
まず初めに大前提として、私は撮る人が「こんな写真が撮りたい」って思った通りに撮れたら、それが良い写真だと思っています。
写真家とかフォトグラファーの方だったら、多くの人に見てもらうためだったり、依頼したお客さんに満足してもらえるような、他者の目を意識した写真を撮らなきゃいけないんだと思います。
でも、大半の“その他”の人にとって、写真は必ずしも「他者が見てどうか」って考えなきゃならないものじゃない。
写真は何か目的があって撮るわけだけど、
おいしい食べ物を記録したい人は、食べ物をおいしそうに撮れていればそれが良い写真。
子どもの成長を残しておきたいと思う人にとっては、子どもが写ってさえいればそれはもうすべて良い写真。その日、その時間に、その表情をしていた子どもの写真って、唯一無二なんですもん。
SNSでたくさん「いいね」をもらいたくて撮る人にとっては、「いいね」がたくさんもらえる写真が良い写真なわけです。
何かと揶揄されることの多い”インスタ映え”ですが、撮る人が「これインスタ映えしそう!」って思って撮って、それが実際インスタでたくさん「いいね」をもらえたとしたら、それはその人にとって紛れもなく良い写真だよなぁって思います。
後から見て「何だこの写真」って思ったとしても、何も感じなかったとしても、撮った当時の自分にとっては「良い写真」だったかもしれない。最低でも、「このときの自分はこんな写真が撮りたかったんだ」という記録にはなる。
結局今の自分にしか「今の自分にとって良い写真」かどうかなんてわからないわけで、
将来自分が見返したときに良いって思えるかな?ってことは考えないようにしています。
(…なんでこんなこと最初に力説してるかというと、こうでも思わないと、写真が趣味だなんて公言したり、撮った写真をネットに載せるなんてとてもできないからです…!)
で、今の私はどんな写真が撮りたいの?
家族の写真
今撮っている写真の大半が家族の写真。
私は今未就園児を二人育てている専業主婦で、子どもとずーっと一緒にいるので必然的に子どもの写真がほとんどです。
週末に家族で過ごすときには、夫と子どもたちの写真も撮ります。
最近は、子どもの写真のうち「これは良い写真だなー」って思わず言ってしまうような写真というのは、子どものいい表情をとらえた写真が多いかなぁと思います。
↑くしゃくしゃすぎてもはや原型をとどめていないのでそのまま載せますが、ぴよさんの最近のブーム・変顔。
ただの顔のアップだしピントも合ってないけど、見てクスッとなる表情をしてて、思わず「良い写真だぁ」と言ってしまう。
↑これはぽよの誕生日。
ちょっとトリミングしてますが、すんごい必死な顔でろうそくを吹き消す瞬間です。
暗いけど、これも良いなぁと思える写真。
お気に入りの写真は、ポストカードにして両実家に送ったり、プリントして壁に貼ったり。
裏にテープ貼って壁に直貼りのズボラっぷり。
花や植物など、きれいだと思ったものの写真
あとは、花(植物)の写真も、特に春はちょこちょこ撮ります。
でもわざわざ有名スポットに撮影に出かけるってことはほとんどしなくて、歩いているときに「この花きれい」と思ったらカメラを出して撮る、というくらい。
いろんな花に出会うことが多い春は、マクロレンズをつけて出かけることが多いです。(なんだか花は寄って撮りたくなるんですよね)
撮った花の写真は、大抵トイレの壁に貼ってます。
絵とかポストカード感覚。癒やされるんですよね。
「いいなと思ったものを、そのまま残したい」
結局のところ、私は「撮る」という行為そのものがそれほど好きというわけじゃなく、
日常生活の中で、「あ、いいな」と思った光景をそのまま保存しておきたいということなんだなぁ…と思いながら日々写真を撮っています。
ただ、
「だったら別にわざわざお金かけてフィルムで撮らなくてもいいのに」
「記録するならスマホでも十分じゃない?」
と、自問自答することもあって。
フィルムで撮ることの意味
私はデジタル一眼レフも持っていますが、最近はフィルム写真の方により惹かれるので、フィルム一眼レフや写ルンですで撮ることも多いです。
以前「写ルンです卒業かな」なんて書いてたけど、結局卒業してない。やっぱりお手軽でいいんですよね(ケースまで買った!)
フィルムについては、インタビュー記事の中にこんな文があります。
ただ雑誌なんかを見ていて感じるのが、フィルムで撮ってることで満足しちゃって、その先がないものが多いなと思うことはあります。
雰囲気でしか写真を撮らないっていうのはね。「何を表現したかったんだよ、被写体の何を見たんだ」って。そういうのが出せないと「フィルムで撮ってることに満足してるんだな」って思っちゃいますね。デジカメで撮れば良いよね。ちゃんと撮れる人は、デジカメでも撮れるし、フィルムでも撮れるんですよ。
これ…めちゃくちゃグサグサ刺さりました。。。
だって私がフィルムカメラを始めた理由なんて、
インスタを見てていいなと思うのはフィルム写真が多かったから。
単純に、「フィルムの雰囲気が好き!」ってことですよ。
そう。雰囲気です!!
雰囲気でしか写真を撮らないっていうのはね。何を表現したかったんだよ、被写体の何を見たんだ」
ですって…うぅぅ…。
でも、フィルムカメラを使い始めて2年弱くらい?
飽きることなく好きでい続けられているってことは、やっぱりフィルムが好きなのですよ。
- フィルム写真の色合いはやっぱり独特。温かみのある写真が撮れる気がする
- 日常の写真とフィルムの色合いの相性がいい気がする
- フィルムの方が「生々しく」撮れる気もする
…雰囲気でも、よくない??笑
桑島氏も、
フィルムの方が”温かみ”を感じるしリアリティーがあるっていうのは、あります。
と言ってるし、フィルム写真に対して感じていることは似ているような。
リアルかつ温かみがある、気がしませんか…?
これも、肌が生々しく写っている気が…する。
さて、改めて自分がなんでフィルム写真が好きか考えてみると、「色」がポイントのよう。
デジタルでも似た写真は撮れるけど、なんか色が違う。(現像やレタッチでフィルム風にすることはできるんだろうけど、私にはそんな技術がないしそこまでやろうと思わな
い)
そう考えると、私は写真を撮ることで「いいなと思ったものを、そのまま残したい」だけではなくって、
「いいなと思ったものを、より印象的に残したい」のかな、と思います。
ぼかすことも、「印象的」に残すということ
私は子どもの表情や花を撮るとき、単焦点レンズでF値を小さくして(大抵2以下)背景を大きくボカして撮ることが多いです。
自分の中で「いいなと思ったものを、そのまま残したい」という思いを持っていたのに、ボカしすぎたらもはやそのままじゃないよね…と思うこともありました。
でも、「印象的に残す」と考えると納得がいきます。
不要な部分はがっつりボケてもらったほうが、子どもの表情だったり花びらだったりに視線がいきやすいですもんね。
なんか、今さらごくごく当たり前のこと書いてる気もしますが。。
背景がボケてるから、影を撮ったんだって伝わりやすい…気がする。
ちなみにフィルムカメラが好きな理由のうちの一つが、私の持ってるデジタル機(APS-C)よりもフィルム(35mm=フルサイズ)のほうがよりボカせるからだったりします。
デジタルでフルサイズ持とうと思うと、高額すぎて…。
まとめ
結局この記事で考えてきたのは、「良い写真って何か」というよりも「私が撮りたい写真ってなんなのか」でした。
私が撮りたい写真=「日常でいいなと思ったものを、より印象的に収めた写真」みたいです。
頭でっかちにごちゃごちゃ考えてしまっていたものがちょっとまとまってすっきりです。
よかったらみなさんも考えてみてくださいね。
・・・・・
ところで、台風、地震と災害が続いていますね。
皆様、撮った写真はプリントされてますか?
私はフィルム写真は現像と同時にプリントすることが多いですが、デジタルは家庭用プリンター、もしくはサボってプリントせずにデジタルでの保存のみです。。
でもやっぱり家庭用プリンター、安いインクを使うと色あせが激しいのと、
純正インクを使ったところで所詮インクジェットプリンタ、お店で印画紙にプリントする方が耐水性が高いので、
最近はネットプリントを利用するようにしています。
しまうまプリントの1枚6円で十分きれい。
何かあったときのために、残しておきたい写真はお店プリントすることをおすすめします。
写真はきちんとプリントすれば少なくとも100年は残ります。これはすでに証明されていますが、デジタルデータが100年残るかはまだ実証されていません。もし水没しても正しく処理すれば残せるはずです。大切な一枚があればそれだけでもプリントして残しましょう。わたしたちが生きた証を未来に残せます。
— 濱田英明 (@HamadaHideaki) July 11, 2018
各地が一刻も早く復旧しますように。